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代表者

国際空手道連盟 極真会館 福岡支部

語録

極真会館での空手の稽古は、型や約束組手等、古来より伝わる伝統的な稽古に加えて、 ウェイトトレーニングや自由組手等を行って、実際に相手を効率良く倒す為の地力、 及び技を掛けるタイミングを何度も反復して習得して行きます。 その稽古は慣れないうちは非常にハードですが、ご自分の年齢や体力、 その日の体調等を考慮して、確実に身に付けられるよう頑張りましょう。 以下に一般的な稽古の流れを簡単に説明しますので、興味のある方はご参考までにご覧下さい。


礼(礼儀・挨拶)
空手に限らず、日本武道は「礼に始まり、礼に終わる」事を第一義に置いています。実戦空手で名を成した極真会館ではありますが、その点は例に漏れず、礼節を非常に重んじます。道場に入って誰かと会ったら、まずは気持ち良く挨拶をします。 極真会館で挨拶に使う基本用語は「押忍(おす)」です。道場では老若男女、先輩後輩問わず、大きな声で「押忍!」と挨拶します。 稽古場に足を踏み入れる時は、稽古場に祀られている神棚の方と、稽古場そのものに対して、1回ずつ十字を切りながら「押忍」と言います。十字を切る事によって、その瞬間から一切の私事を切り捨てて稽古場に持ち込まず、稽古に専念する事を誓います。 ちなみに、稽古場を出る時も、入る時同様2回十字を切って挨拶して出ます。

着替え
普段着から空手着への着替えは基本的に更衣室で行います。更衣室での着替えは空間的な理由から立ったまま行う事が多いのですが、稽古場で空手着が大きく乱れた場合、必ず正座して壁の方を向いてから服装を正します。入門間も無い方は帯の結び方等がしっかり出来てない時がありますので、先輩方の着こなし方を観て修正しましょう。


整列~黙想
稽古場へ入ったら、稽古が始まるまで各自身体をほぐしておきます。師範、または指導員の方が見えられたら、大きく挨拶します。「整列!」の声が掛かったら、帯の位の高い順に前から並びます。正座して「神前」「大山総裁」「松井館長」それぞれに礼をして黙想します。
準備運動
空手は全身運動で、なおかつ極真ではお互いの身体を強く叩き合うので、ケガ防止のために準備運動も入念に行わなければなりません。カカトを頭の上(後頭部)に付ける等、より柔軟性が求められる空手ならではの少々変わったストレッチもあります。
基本稽古
いよいよ基本稽古に入ります。三戦(さんちん)立ちと呼ばれる特殊な立ち方(構え)を取った後、空手の最も基本的な技である、「正拳中段突き」から始まります。約10本~20本突いたら上段突きに移り、その後様々な手技の空突きをします。手技が終わったら足技を数十本空蹴り。何事においても基本は大事であり、たっぷり30分前後掛けて行います。
移動稽古
基本稽古が終わったら、すかさず移動稽古に移ります。基本稽古がその場で単発技の稽古を行うのに対して、移動稽古はその名の通り、道場内を前後に移動しながら単発技および連続技を出す稽古をします。腰を低い位置に保ったまま、帯の位に応じた様々な技を出すので、上級技になればなるほど、かなりバランスを意識していないと体勢が崩れ、技が決まりません。

空手の稽古と言えば、代表的なのがこの「型(かた)」稽古でしょう。各帯の位ごとに、指定された型の稽古を行います。技のリズムには静と動の緩急を付けつつ、力の出し方は強弱をはっきりさせ、気合いを掛けるべきところはしっかり掛けるよう、息を調節させながら行います。他の実戦空手道場では軽視されるか、もしくは全く無視されてさえいる所もある型稽古ですが、大山総裁は「地に沿った基本 理にかなった型 華麗なる組手」という理念を大事にされ、型の有用性を常々口にされておられました。
約束組手
約束組手は、事前に攻め役と受け役に分かれ、ある一定の攻防のパターンを決めておいて、お互いにその技を掛け合います。ここでは思いきり相手を叩くのではなく、あくまでも技の駆け引きを身体に覚え込ませるのが主題です。ですが、気を抜いているとケガの原因となりますので、受ける方もしっかりと相手の攻撃に集中しましょう。 また、この稽古が終わったら、相手をしてくれた方に握手して礼を言いましょう。